肩こり

肩こりと針灸療法

<はじめに>

『肩こりを治せれば一人前』
私がこの業界に入って間もない頃に出会った言葉です。
当たり前のように思えますが、この言葉の真意は、『それくらい肩こりの施術は難しく、奥が深い』ということなのです。
肩こりの施術は部位や原因の違いによって、コツが変わります。
それらを的確に把握して対処することが「肩こり」施術で大切なことであり、難しい部分なのです。
肩こりを一生懸命ほぐそうとしても頑固でほぐれない、ほぐれた状態が持続しないなど、個人差が目立つのはなぜなのでしょうか?
この疑問を晴らすべく実践を積み重ねてきた結果、肩こりは原因・特徴によって大まかに3つのタイプに分類でき、それぞれに合わせた対処が必要だとの結論に至りました。
そして、ほとんどの場合で3つのタイプの原因が複雑に関わり合って負のスパイラルを構成しているため、1つのタイプに対してだけの対処ができていても、他のタイプに対して原因を見落としているか対処が不十分だと、そこから再び肩こりが復活してしまいます。

ここでは、3つのタイプの肩こりの特徴と解決の糸口、針灸療法のコツ、そしてそれぞれのタイプの相関関係について解説し、慢性肩こりによる負のスパイラルから脱却するためのポイントを紹介したいと思います。

<3つのタイプの肩こり>
当院では肩こりを下に挙げる3つの原因・特徴に分類して施術方針を組み立てています。
(1)疲労の肩こり
(2)緊張の肩こり
(3)バランスの肩こり
それぞれに特徴があり、施術のコツや手順もことなります。また、コツや手順を間違えると好転が見られないどころか、張り返し(もみ返し)を起こしてしまうこともありますので注意しなければなりません。また、実際には3つのタイプの肩こりが複合している場合がほとんどですので、それぞれのタイプの肩こりの関係性や好転へのポイントについても解説いたします。

 

【目次】
(1)疲労の肩こり
→(2)緊張の肩こり
→(3)バランスの肩こり
→(4)3タイプの肩こりの相関関係

 

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