(4)3つの肩こりの相互関係
実際の肩こりは、これまで説明した(1)疲労(筋肉)(2)緊張(3)バランスの3タイプの肩こりが複合し、負のスパイラルを構成している場合がほとんどです。従って、実際に肩こりを好転させるためには、この3タイプの肩こりがどれくらいの割合で関係しているのかを見極めながら、対策を組み立てる必要があります。
①疲労の肩こり+緊張の肩こり
→先に緊張を緩めてから、コリの根っこ(筋肉)をほぐす。
まず、緊張の肩こりは全体をおおう「フタ」のようなものと考えてください。そこで、まずはその「フタ」を外すために緊張の肩こりへの対処をします。「フタ」が取れると、今度は中身の「コリ=筋肉疲労」が姿を現しますので、特に「コリの根っこ」や「隠れコリ」を探し出してほぐします。
②疲労の肩こり+バランスの肩こり
→バランスを整えつつ、筋肉の疲労(コリの根っこ・隠れコリ)を解消させる。
この組み合わせは、身体のバランスが崩れていることで筋肉への負担が増し、肩こりが慢性化しているのが特徴です。よって、筋肉の疲労だけ回復させてもバランスが崩れたままだと筋肉に再び疲労がたまりやすく、負のスパイラルからなかなか抜け出せなくなります。まずは筋肉に無理な負担のかからない程度まで身体のバランスを整えつつ、筋肉の疲労(コリの根っこ・隠れコリ)をほぐし、負のスパイラルを断ちます。
②緊張の肩こり+バランスの肩こり
→緊張とバランスを同時に調整する。
悪いバランスの影響を受け悲鳴を上げている肩こりの部位に自律神経の緊張が加わった負のスパイラルから頑固な肩こりとなりやすいのが特徴です。まずはバランスと自律神経の両方に関係する背骨の緊張を緩めることから始めます。背骨の緊張が緩めばバランスがとりやすくなるのと自律神経の緊張も緩みやすくなります。
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【目次】
→はじめに
→(1)疲労の肩こり
→(2)緊張の肩こり
→(3)バランスの肩こり
→(4)3タイプの肩こりの相関関係
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