脊柱管狭窄と針灸療法について


病院にて「脊柱管狭窄症」と診断された場合、その症状に対して針灸療法は有効であるかどうかですが、これまでの経験上では、非常に良好なケースもあれば、ほとんど好転がみられないケースもありました。これほど大きな差が出てしまうのは、個々の状態の違いが関係していると考えておりまして、以下にてこの点を解説いたします。

まず、病院にて「脊柱管狭窄症」と診断された場合で、足の痛み・シビレなどの症状については、①比較的速やかに好転する場合、②徐々に好転する場合、③好転の難しい場合があります。

①比較的速やかな好転がみられる場合
画像的には脊柱管の狭窄は見られるものの、神経の障害は軽微であり、症状の実態は下半身の筋肉の硬直が大半の原因を占めていると考察できます。従いまして、針灸で筋肉の硬直を緩めれば速やかな好転がみられると考えております。
*画像上では脊柱管の狭窄は確認できても、症状のほとんど出ない場合もあると言われております。足の痛みやシビレなどで病院を受診して画像検査を受けた結果、脊柱管が狭窄しているということで診断がつけられるものの、実際の症状は単なる筋肉の硬直によるものだったのではないかと考えられます。

②徐々に、段階的に好転がみられる場合
脊柱管の狭窄による神経の障害が推定できるものの、筋力の低下が極端でない状況であれば、筋肉の硬直を緩めることで、ある程度の症状好転は見込めます。定期的な施術を根気よく積み上げることが肝要です。
*症状の要因が「神経の障害によるもの:筋肉の硬直によるもの」の比率によって、どの程度の速さでどの程度まで好転できるのかが左右されると思われます。当然ながら、神経障害の割合が低く、筋肉の割合が高いほど回復のスピードや程度は高まるでしょう。

③好転の難しい場合

脊柱管の狭窄による神経の障害が顕著な場合が考えられます。また歩行時の症状において歩行困難となるまでの時間が短くなればなるほど神経の障害が強いと判断しております。筋力の低下が著しい場合も条件的に厳しくなります。
*こちらは純粋な脊柱管狭窄症といえると思います。

 

①②③の鑑別につきましては、症状の特徴や、1~3回施術してみての好により大体の判別をいたします。

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