背骨痛・脊椎の痛み

【ご注意ください】
原因のよく分からない背骨の痛み、急に発症した背骨の痛み、背骨やお尻を強く打った後などの場合は、骨折や病気などの心配もありますので、先に医療機関の受診をお勧めします。


当院では、背骨に骨折などの損傷がなく、骨や背骨周囲の神経組織・血管、内臓などに、背骨の痛みを引き起こす病気の心配がない場合、針灸による施術を引き受けています。


背骨に異常があるわけでもないのに、「背骨の痛み」を慢性的に感じている人は意外と多いように感じます。背骨の痛みには、時によって背骨そのものには特別な問題がないのに生じるものもあります。その原因(きっかけ)は様々で、特に思い当たる原因もなく生じ、慢性的に経過するものや、背中をひねったり、ぶつけたりしたことがきっかけで生じ、その直後や時間が経ってから痛むものなどが挙げられます。背骨の痛む範囲については、比較的広範囲に痛む場合と、ごく限られた範囲が特にポイント的に痛む場合があるようです。
更に、じっとしていて鈍い痛みを感じる場合や、背中を動かしたり傾けたりした際に、ズキッというような鋭い痛みを感じる場合など、背骨の痛みの特徴は様々です。

*肩こりと背骨の痛み

 思い当たる原因もなく背骨に痛みがある人の場合ですが、まず「肩コリ」や「背中のコリ」を訴えて来院し、詳しく状態を問いただすと、肩や背中のコリ感と同時に「背骨の痛む感じ」を伴っている場合が多く、その際、多くは慢性的な経過であり、最初は「肩や背中のコリ」であったのが、次第に「背骨の痛み」を伴うようになるパターンが多いようです。
背骨は人体における「大黒柱」の役割りをしておりますが、背骨の周囲には大小さまざまな筋肉が付着し、背骨の支持機能を助け、上半身の姿勢バランスを保っています。そして、それらの筋肉が疲労蓄積・硬化した際には、肩や背中の「コリ」を感じますが、筋肉による背骨の支持が十分できなくなってしまったり、上半身の姿勢バランスが乱れたりすると、背骨のつなぎ目や、背骨の周りの小さなスジ・筋肉にかかる負担が大きくなり、それらが発する悲鳴のような信号が背骨部位の痛みとして認識されるのではないかと考えております。この場合、痛みは比較的広範囲で慢性的な鈍痛が多いようですが、上半身を動かした際に狭い範囲で鋭い痛みを感じる場合もあります。前者では背骨周囲への負担は広い範囲と考えられるのに対して、後者では痛みを感じる狭い部分に負担が集中していると考えられます。
≪針灸療法≫
 施術は背骨に集中してかかる負担を分散・軽減させることが重要です。元々は肩や背中の筋肉のコリを放置しているうちに背骨の痛みになった場合が多いので、肩や背中のコリを改善させ、背骨周囲の負担を分散・軽減させてやれば痛みは好転する場合がほとんどです。
また、背骨の痛みを施術する段階で、症状は背中や肩周囲などの筋肉の痛みに変化する場合がありますが、これらは元から筋肉の疲労蓄積や硬化のあった部分だと考えられます。今度はそちらに重点を移して施術をすれば問題なく好転する場合がほとんどなので、あまり心配せずに継続していただきたいと思います。

*動作が原因の背骨痛

背中をひねったなどの動作による背骨痛

背中をひねったなど、背中・背骨の動作が痛みのきっかけとなっている場合、突然痛みを感じるか、後になって徐々に痛みを感じるようになるなどのパターンがあります。
痛み方もじっとしていても痛む場合もあれば、背中を動かした際に痛む場合もあります。
背骨そのものに問題がない場合、考えられるのは背骨周囲の小さなスジや筋肉などを傷めた状態です。「背骨のスジ違い」と言い換えてもよいかもしれません。自身の回復力に任せ、数日様子を見て痛みが自然に落ち着くようでしたらいいのですが、痛みがいつまでも続くようでしたら、「スジ違い」の回復を妨げる要素があると考えられますので、それを取り除く必要があります。その要素とはほとんどの場合、元々身体のバランス(姿勢)や疲労蓄積の関係で「スジ違い」の部分に負担のかかりやすい状態にあったためと考えられます。逆に言いますと、背中が「スジ違い」を起こしやすいような状態にあったと言えます。従いまして、背骨周囲や背中の筋肉の疲労・硬化の状態を調べ、それらを取り除く施術を行い、「スジ違い」を起こした部位への負担を軽減させ、痛みの好転を図ります。なお、身体のバランス(姿勢)については、姿勢は筋肉によって保持されるため、こちらもやはりまずは施術によって筋肉の疲労・硬化を取り除いて負担の少ない姿勢を保持できるようにします。

*打撲後の背骨痛

背骨部分をぶつけたことによって痛む場合、骨に問題がないならば、打撲の痛みとみることができます。数日様子を見て痛みが自然に落ち着いてこないようでしたら、治癒反応が停滞している可能性があります。多くの場合、背骨をぶつけた際や、引き続く打撲の痛みによって背骨周囲の筋肉が緊張し、それが打撲部位への負担・刺激となり、打撲の消失を遅らせていると考えられます。そこで、背骨周囲の緊張状態を緩解させることによって、打撲部位の痛みを落ち着かせると同時に、スムーズな消失へとつながるよう、 施術による手助けを行うことができます。

*尻もち・転倒後の背骨痛

尻もちをついたり、ひっくり返ったりした後の背骨痛では、背骨が圧迫骨折を起こしている場合もあるので、症状やその後の経過に注意を払い、状況に応じて整形外科の受診をおすすめいたします。
骨折のない状態で痛みが続いている場合、尻もちや転倒の際の衝撃で、背骨のつなぎ目などに過度の負担がかかり、同時に背骨周囲の筋肉などが緊張し、痛みが引き起こされると考えられます。背骨周囲の緊張状態を緩めることによって、痛みの好転が可能な場合がほとんどです。
なお、圧迫骨折の後、骨折そのものは治癒しても、骨折部分を中心に痛みが残ってしまうことがあります。この場合、骨折の影響で背骨周囲の緊張や姿勢バランスが崩れてしまい、骨は修復されても、骨折部の負担が残った結果、痛みも引き続き残ってしまうと考えられられます。(特に骨折後に背中が丸まったような状態になっている場合)
適切な施術により背骨周囲の緊張を緩解させ、姿勢バランスの調整を行えば、痛みは落ち着くことが期待できます。

 

なお、尻もちの後に尾骨の痛みが生じるケースもあります。こちらは尾骨痛のページで解説しておりますので、ご参考ください。 →尾骨痛


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